課題を超えてゆく子どもたちを見守りたい

梶が谷工作倶楽部和田則夫さん

地域でキラリ☆な人を取材!
びーんずメイトVol.4「梶ヶ谷工作倶楽部」
和田則夫さん

ある男の子はこう言います。
「ここが好き。だって作るものが
決まってないんだもの!」と――。

「キミは何をどう作りたいの?」

子どもたちにそう尋ねるところから始める
と語る梶ヶ谷工作倶楽部の和田則夫さんに、
工作を通じて子どもたちに伝えたい
ご自身の想いについてお話をうかがいました。

壁一面に工作道具が飾られた梶ヶ谷工作倶楽部

壁一面に工作道具が飾られた梶ヶ谷工作倶楽部

――最初に梶ヶ谷工作倶楽部をはじめよう、と思われたきっかけを教えてください。

六年前までずっと、自宅がある藤が丘から事務所がある板橋までバイクで通勤してたんです。友人のマンションの一角を借りていたんですが。その通勤がだんだん辛くなってきて。

それでたまたま家からずっと近いこの場所に、理想的な物件を見つけたんです。もうリフォームしてみたくて仕方がなかったです。オフィス兼用で、ガレージライフじゃないけど、道具も飾ってね。

トンテンカン、トンテンカンと自分でリフォームして。以後、ここに通うようになりました。

――最初は和田さんご自身の城というか、楽しいガレージライフの場所という感じだったのですね。

まあ、そういうふうにしようかなあと思ってたんですね。

ただリフォームが全部終わっちゃって、さあ何をしようか、と。せっかくこうやって構えたんで、やっぱり工作をしてもらおう。日曜大工をしたい人も地域にたくさんいるだろう、と。

実際「ここ何ですか」って通りがかった好奇心の強い近所の方がよく聞きに来たりもしてたので。

デザインとは「課題を解決すること」

――和田さんはずっとプロダクトデザイナーとして活躍されてこられたんですよね。

本業はジープラスというデザイン事務所を経営しています。

デザインってひと言でいうと「問題を解決すること」なんですよ。

私は地域の子どもたちには工作を通じてそういう力を身につけてあげられればなあ、と思うんです。

普通のアート教室みたいに、お絵かきして、今日は粘土をやりますよっていうんじゃなくって「キミは何がやりたいの?」「え、そういうの作りたいの?」そういう相談に乗ってあげよう、と。

「こういうのをやってみたい」というのはね、子どもの夢なんですよ。そして子どもの夢というのは個人を確立するときの、ひとつのプロセスなんですね。

自分の欲求を満たしたいということが自意識を育てるし、達成したときの喜びが自己肯定感を産むので。

だからここでは「何も作るものが決まっていない」ということを前提にやっています。

――「やりたい」がでてくるように。見つけられるように。

子どもがちょっと困ってたり、決断ができなかったりしたときにだけ、「そこのところはどうする?」って話しかけて。 子どもはひとつかふたつは解決する方法を持ってるんですね。ときには「やってみなよ」って背中を押してあげると、思い切って作品にハサミをぐさっと入れて解決したりする。

それが大人には思いもよらないことだったり、作っているもののストーリーを自分で途中で変えていくことだったりだとか。

私はそういうのを見るとね、ものすごく嬉しいんです。びっくりするんですよ。

工作を通じて課題解決をはかる場

世の中のお父さんお母さんは、この子どもが思考の壁を一歩超えてジャンプしたところをね、気がついてるのかな? って。

「お宅のお子さんは今ひとつ、壁を超えましたよ。課題を自分で解決しましたよ」と思いながら、Facebookでお子さんの作品を紹介しています。

ここはひと言で言うなら、大人の人も含めて、工作を通じて個人個人の課題解決をはかる場、ですね。

――ひとり一人、個人の課題に合った関わり方をしたい、ということですよね。

自分はこれでいいんだと思えること

彼らを手伝ってあげながら、少しでもここへ通ってよかった、ちょっとだけでも自分に自信がついた。そういう感じで時間を過ごしてもらえれば一番いいかな。

工作でなにかをやって成し遂げて、子どもたちが少しずつでも――本当に小さな壁ですけど、乗り越えていけば、諦めずにいろんなことができるんじゃないかな。そう思ってます。

街の止まり木第一号

多様な学びプロジェクト」の生駒知里さんと。全国で100か所以上に広がる「街のとまり木」第1号は梶ヶ谷工作倶楽部でした。

――多様な学びプロジェクトの「街のとまり木」の第一号にもなられてます。

不登校の子どもたちにとっても、どんな子にとっても、子どもが自分の意見を言えるようになって「ああ、自分はこれでいいんだ」って思えるような。  自立っていうか、そういう自己肯定感を打ち立てられるようになれる。そういう場をつくりたい。

もしくはそういう指導を工作を通してやりたいし、やっていきたいなあ、と思っています。

それ以外はあんまり欲はないんですよね(笑)。

梶が谷工作倶楽部外観

自治体主催のワークショップの他、随時さまざまな活動も。

梶ヶ谷工作倶楽部(ジープラス内)
・営業時間: 10:00〜19:00
・参加費:単発参加のワークショップ1,000円〜
※別途、放課後時間帯(16:00〜19:00)の週一回定期のコースもあり(月謝制)
・利用対象:小学生以上(未就学児は保護者同伴で利用可)
・住所:川崎市高津区新作1-22-13-104 (ジープラス内)
・連絡先: newgplus5@gmail.com

金子(A)

 

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不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.2

学校へ行かずにいると、将来どうなるの?
学校に行かなくてほんとうに大丈夫なの?

もちろん、そこに正解なんてありません。
世の中の多くのものごとと同じように。

でも、
いろんな例を見聞きし、知ることができれば、
不安を和らげるのに役立つのではないか。

そんな思いから
自らも息子の不登校を体験した親である
びーんずネットの二人が、不登校をテーマに
インタビュー事例集を作成しました。

不登校・ひきこもりを経験した人。
その保護者。
子どもたちに寄り添う人。
そして自分の学びを実践した人。

そんな七人七色の「雲と青空」を、
丹念に取材してまとめました。

雲を抜けた先には、
いつも青空が広がっている――。

ぜひ、ページを繰って、
あなた自身でそれを確かめてみてください。

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