ここに来られない子にも手をさし伸べたい

地域でキラリ☆な人を取材!
びーんずメイトVol.19
昼間の塾フレップ代表・朴未来さん

東京都八王子市で不登校の子どもたちが
安心して過ごせる「昼間の塾フレップ」
を開いている朴未来さん。

立ち上げ当初から一貫して
「子どもたちのSOSをすくいあげたい」
との思いから活動を続けています。

「好きだから続けられる」
と笑顔で話す朴さんに、子どもたちとの
日々の関わりについてうかがいました。

朴さんが描いたフレップのイメージイラスト

――朴さんは八王子市の社会福祉協議会と連携して、不登校支援のパンフレットを作られたそうですね。

フレップや親の会など不登校支援の10団体ぐらい――所在地や代表者のひと言などが掲載されている、そういうチラシですね。

相談先があること自体を知らなくて支援に結び付かない方が多いんですよ。例えば先生が登校刺激ばかりで、学校以外の居場所とか他の相談機関を教えてくれなくて、市の相談機関に行き着くだけでも1年かかったり。そんな方々の手に届くようにしたいです。

昼間の塾フレップ代表 朴未来さん

――フレップは今年7周年を迎えたんですね。ここに至るまでには大変なご苦労もあったと思います。

私がフレップを立ち上げたころは八王子にフリースクールはほぼなかったので、老舗とまではいかないですけど、ある程度信頼がおける年数はやってるのかなって。それが続けることの意味かなと思ってます。 至らない部分もある中で、理念がブレないとか、モチベーションが下がらないのは私の一つの武器かなと。7年ブレなかったらもうブレないだろうと思ってるんですけど(笑)。

――「子どもたちのSOSをすくい上げたい」という朴さんの思いはずっと変わらずに?

そうですね、変わりませんね。 私、小学生のころから誰かの役に立つとか、喜んでもらうことが好きだったんです。 バレンタインの日には、みんなで手作りのチョコレート交換をやってたんですけど、卵アレルギーの子がいて。その子のために卵抜きのお菓子を別に作って持って行ったりしてたんですよね。

フレップ恒例行事だったバレンタインのチョコフォンデュ。お菓子作りや料理のイベントは残念ながら現在は休止中。

幸せになってもらう手伝いが好き

それは頼まれたからではなくて、私がやりたくてやってたんです。「やっぱりちょっと淋しいだろうな」と思って。それが少しでも満たされればいいなというか。

誰かに幸せになってもらう手伝いをするのがもともと好きなんですね。例えばフレップに来ている子どもで「朴先生、お世話になりました。ありがとうございます」って言ってくる子って20人に1人とかなんですよ(笑)。ある日突然来なくなったり、音沙汰がなくなったりもしますし。

親御さんには「先生お世話になりました」と言われますけど、子どもが感謝したりはまあ、ないんです。でもそれは全然構わなくて。私は感謝されたいからやってるわけではないんです。しんどそうにしてる子を見るのが嫌なんです。

あとは昔から理不尽なことが嫌いなんですよ。やっぱり学校で理不尽なことはいっぱいあると思っていて。子どもの中には疲弊しちゃってる子もいますし、そういう子に無理に「戦え」とは言わないですけど、私は盾になりたいと思っていて。

――盾に。

理不尽の攻撃からその子を守る盾です。そういうのは私が好きでやっていて。だから続くのかなと思ってます。

ボランティアの大学生(写真手前)も交えてみんなでパスタを作った時の一枚(コロナ前のもの)。

できれば私は死んでほしくない

「好きに生きていいんだよ」「無理しなくていいよ」「大人は楽しいよ」って子どもたちにはそういう話をするんですけど、私が無理していつも辛そうな顔をしてたら説得力がないので。だから私がそれを一番実践しようと思ってます。やっぱり子どもたちは大人のことをよく見てるので。

――好きなことをして、楽しく無理せずに生きている姿を子どもたちに。

見せたいですね。私は自分が辛いことや嫌なことはしない、無理はしないことを心がけていますけど、「無理して頑張らないと生きていけない」「世の中地獄だ」と思ってる子どもはいっぱいいるんです。「死にたい」のかわりに「消えたい」って言ったり、その思いがあまりにも過酷で。私はその子たちに「死んではいけない」とは言えないけれども、「できれば私は死んでほしくない」って伝えるんです。

フレップに来てた子でもリストカットをしたり、薬を何十錠も飲むのをやめられなかったり、「今から死にます」みたいなLINEが飛んできたりとか……そういうこともあります。

――朴さんが夜中にかけつけたり、そんなこともあったんですよね?

そうですね。でも今、フレップに来てる子はある意味フレップに「来れてる子」だし、親御さんが気にかけてるってことなんですよね。

学校には行ってるけどしんどい子、家に居場所がない子は、学校が逃げ場だったのにコロナで休校になったりして、本当にしんどそうです。

不登校っていうのはある意味、問題が顕在化してる状態なんですよね。フレップが場所を構えていることには絶対に意味があるんですけど、ここに来られない子たちにも私は手をさし伸べていきたいですね。

校舎の裏手は多摩川という自然豊かな環境を生かし、コロナ禍の中でも外遊びを楽しんでいる。

昼間の塾フレップ
〒192-0063
東京都八王子市元横山町1-10-3
池田ビル2階C教室
TEL  050-3573-8256
利用時間 火・水・金・土曜日 12:00~17:00

金子(A)

 

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不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.7

学校へ行かずにいると、将来どうなるの?
学校に行かなくてほんとうに大丈夫なの?

もちろん、そこに正解なんてありません。
世の中の多くのものごとと同じように。

でも、
いろんな例を見聞きし、知ることができれば、
不安を和らげるのに役立つのではないか。

そんな思いから
自らも息子の不登校を体験した親である
びーんずネットの二人が、不登校をテーマに
インタビュー事例集を作成しました。

不登校・ひきこもりを経験した人。
その保護者。
子どもたちに寄り添う人。
そして自分の学びを実践した人。

そんな七人七色の「雲と青空」を、
丹念に取材してまとめました。

雲を抜けた先には、
いつも青空が広がっている――。

ぜひ、ページを繰って、
あなた自身でそれを確かめてみてください。

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