セミナーレポート『「不登校」。ひとりでもう悩まないでください』
栃木県宇都宮市を拠点に、
フリースクールの運営と
訪問支援などを行っている
NPO法人キーデザイン。
不登校の子とその保護者に
寄り添い続けている代表理事の
土橋優平さんをゲストにお迎えした
オンラインセミナーを開催しました。
昼夜逆転、ゲーム三昧の
子どもとの関わり方は?
親自身が気持ちに余裕が
ないときの対処方法は?
学校とのやりとり、
先生との関わり方は? など。
2020年に開設したLINEの無料相談窓口
「お母さんのほけんしつ」
でも全国から日々、数多くの相談を
受けている土橋さんに、
具体的なアドバイスをうかがいました。
「大人や親という“鎧”を脱ぐ」
「助けてと言っていい」
「一人で抱え込まないで」
柔らかくも力強い土橋さんの言葉が
深く胸に響きました。
みなさんからの声をご紹介します。
どんなことで悩んでいましたか?
不登校で昼夜逆転、ゲーム三昧。このまま放っておいてよいものか? 環境が変わる高校から行きたいと本人が決めたことなのに――このまま生活リズムを崩したままで大丈夫なのかと、見守りながらもモヤモヤしていました。
(とこさん)
子どもが教科学習に興味を持てず、この先を生きていくために必要な学び(読み書き計算など)をどうやって提供していけばいいのか?
(ぽかぽかさん)
何が決め手で申し込みましたか?
見守り方へのヒントがある予感がしました。
(ゆきさん)
びーんずネットさんの書籍を読んで、私たちと同じ立場の人がいることに安心したのと、乗り越え方を学びたかった。
(コンフォさん)
どんな気づきや学びがありましたか?
「大人であるという鎧を脱ぐ」という言葉に心打たれました。 「ちゃんとしなきゃ」「こうあるべき」「大人だから」こういった感覚を脱ぎ捨てることで、寄り添ったときに相手の体温を感じることもできるのかな、と思いました。
(こいけさん)
親が疲れ果ててしまわないように、時間・物理的距離をおく。誰かと話す。意見交換する。いろんな人の声を聞く。一人で抱え込まない。相談する。
ゲームを取り上げることは、子どもの浮き輪を取り上げるようなもの。
大人(親)の鎧を脱いで、一人の完璧でない人間として関わることで、自然に寄り添えるようになる。
生きていく中で、しんどいときに誰かを頼れるように、「助けてって言っていいんだよ」を骨の髄までしみこませる。
本気で「一人にならない社会」を目指していらっしゃる中で、土橋さんが身につけられた、本当に大切で必要なことを聞かせていただくことができました。ありがとうございました。
(momoさん)
学校に関わることが最優先ではないこと。学校に行かない、昼夜逆転、ゲームにのめりこむことには子どもなりの理由があること。
不登校の状態にある子どもとその親に共感し、「一緒に考えましょう」と言って実践している土橋さんのような人が世の中にいる、ということがうれしかった。
(じゅんさん)
とても勉強になりました。親は、「せめてこれくらいは」のラインを子どもに対して無意識に設定してしまいます。
命を守るラインが一番大切なのに、足元の一番大事な問題よりも目先の問題に気をとられてしまう。
安心して生きていける環境をつくる、辛い時に誰かに助けを求めたり、助けられる経験をする――まずはそれに尽力していればよくて、余力が生まれたら自宅以外の居場所、人との繋がりづくり、さらに余力ができたら教科学習や学校のことを考える、そんな順番でいいんだなと思いました。セミナーが終わった日の夕方の報道特集で不登校に悩む中学生と命を絶ってしまった別の中学生についての取材を見ました。
その中で、子どもの主張をまともに聞かず「社会に通用する人間になれ」と言った先生の言葉が心に残りました。
「社会に通用する人間」ってなんだろう?
日本人に深く根付いているこの価値観は、どのように生まれたものなのか考えてしまいます。
子どもの世界が変わるには大人が変わらなきゃって、ずっしり感じました。
セミナーに出ることで、自分自身の中にある価値観をアップデートしていきたいです。
今回も勉強になりました!
土橋さん、びーんずネットさん、ありがとうございました。
(ぽかぽかさん)
冒頭に紹介されたパラパラ漫画の動画に、胸がいっぱいになりました。きっと同じ想いをされている方がたくさんいらっしゃるのでしょうね。ありがとうございました。
(とこさん)
特別なことは何もする必要がなくて、共感やただそばにいて耳を傾けてあげることが大切なのだと改めて思いました。
(ゆきさん)
みなさんと共有する時間があったことで、悩みのさらなる深掘りができたように思います。
土橋さんのお話の結論にもあった、自身では抱えきれない問題にぶち当たったとき、支え合える、相談し合えるということが大切 → 地域で支え合える関係や体制をつくっていこうと思えました。
(ここにあること あやっぺさん)
どんな人におすすめしたいセミナーでしたか?
日本人みんな。
(ぽかぽかさん)
子どもを見守りたいと思いながら、どうしていいのかわからない方。
(momoさん)
同じ悩みを持つ親御さん。共に悩んで下さっている学校の先生。
(コンフォさん)
父親(一緒に観ました)、息子の若い担任の先生、保健室の先生も知ってくださったらいいな……。
(とこさん)
セミナーに参加されたみなさん、
そして後日視聴でご覧いただいたみなさん、
本当にありがとうございました。
みなさまからの率直なご感想・ご意見が
私たちにとって大きな励みになります。
重ねまして、
熱心にご参加いただきましたみなさまに、
心から感謝いたします。
ありがとうございました!
金子(A)
ブログランキングに登録しています。
応援いただけたら嬉しいです。クリックお願いします。
7年間の不登校から15歳で飛び込んだ社会は、思っていたよりあたたかかった
夢を追いかける中で、不登校時代のトラウマと向き合う決心をしたこと。
不登校支援団体のボランティアスタッフとして、不登校の当事者・保護者の方々とのたくさんの出会いを通じて感じたこと――。
美空さんがこれまでご自身のラジオアプリで語ってきた内容を今回、不登校を軸にして一冊の本にまとめました。
読み終わったときにはきっと、安心と希望を感じられる、そんな一冊になると思います。