セミナーレポート『不登校だった私が今、養護教諭になって思うこと』

小・中学校で三度の不登校を経験し、
苦しく辛い時期があったことなど
とても想像できないほど、
明るい笑顔が印象的な海老原千紘さん。

現在は中学校の「保健室の先生」として
日々、生徒たちに寄り添っています。

その海老原さんをゲストにお招きして、
今だからこそ言葉にできる、当時の
リアルな心境を語ってくださいました。

「本当は学校に行きたい。
だけど行けない……」

当時のご自身の状態とその理由を
「心の土台」のピラミッドの図で
解説しながら、とてもわかりやすく
お話ししていただきました。

元不登校当事者で、現在は
学校の保健室の先生という
海老原さんの視点に、とても貴重な
たくさんの気づきをいただいた時間でした。

セミナー後のアンケートに寄せられた
みなさんの声を、ここにご紹ご介します。

どんなことで悩んでいましたか?

子どもの辛さやしんどさをリアルにわかってあげられてないと思っていました。(あひるさん)

ひきこもりの子がどうやって社会と繋がっていくか。(かずみさん)

何が決め手で申し込みましたか?

『雲の向こうはいつも青空』Vol・3で読んだ海老原さんがお話ししてくださるとのことで、当事者のお話を聞ける貴重な機会だと思いました。

また、学校との辛い思い出がある海老原さんが、学校を職場に選ばれるまでのことを直接うかがってみたいと思ったことです。(Tazonさん)

海老原さんのインタビュー集のお話を読んで、とても共感する部分がありました。養護教諭になられた海老原さんのお話をお聞きしたく申し込みました。(カモミールさん)

どんな気づきや学びがありましたか?

ピラミッド図でのお話しがとてもわかりやすかったです。当時の娘の事を思い出しながらとてもよく理解できました。

親の会で、子どもが変わり始めたきっかけが、「親の変化」ではないかという話題がでます。不登校に向き合う保護者の気持ちも、図や絵で表せるといいなと思いました。(akさん)

不登校当時の気持ちを生々しく聞くことができて、改めて当事者の心の健康について、考えさせられました。

また、不登校を経験した方々がご自身を振り返ることの大切さ、経験者のその後を知ることが、現当事者やその周りの方々にとって大切だなぁ、と改めて感じました。

海老原さんが「この人との出会いが」「この出来事が」と思い出されながら話されるたびに、その時の心情が浮かび、切なく涙を流しながら拝見しました。

教育現場はすぐには変わりませんが、不登校経験者がご自身の経験を活かして、教育の現場で働くことで、助けを求める子どもが救われる機会が、これから増えると嬉しいです。(mimosaさん)

複数の要因があって何かのキッカケで不登校になる。信頼できる第三者の出会いがとても大切。

また横浜市教育委員会のパンフレットも参考になりました。(みやぞんさん)

担任、スクールカウンセラー、友達との関わりを経た海老原先生の経験は、教員の立場である私にも非常に印象深かったです。当事者の方々の声に触れることができるこうした保護者の会やセミナー等の役割は大きいと感じました。

「学校に行くこと」が普通とされる学校現場では、「学校に行けないこと」に対する理解が低い現状があります。学校ではなくとも、居場所や学ぶ場所、頼りになる人との出会いを通じて社会的な自立につながる海老原先生のようなケースは、法的な制度の変化も相まって社会の新たな常識となりつつあると思います。

学校現場も、多面的な立場からの個に応じた指導が行えるような場所として機能していくことが大切であると改めて感じました。(奈良祐志さん・小学校教諭)

海老原さんが自身の体験をベースに不登校児の心の状況を客観的に図式化して理解されていましたが、うちの子どもたちにも当てはまることだなと思いました。土台となる三角形のお話は非常に納得感がありました。

また、海老原さんの事例を通して、うちの子どもたちもいつか海老原さんのように道を切り拓くことができる、と希望を持つことができました。

さらに、不登校のことを考える際、実際に不登校である子どものことだけでなく、学校には行けているかもしれないけれども、辛い思いや負担、問題を抱えている子どもたちがいることにも目を向けて、“学校全体の課題”として捉えないと意味がないと思いました。田中茂樹先生が著書の中で仰っている「不登校児に接するように接する」というのはそういうことなのでは、と思います。

海老原さんのような方のお話を学校の先生方にも、子どもたちにも聞かせたいです。自治体の教育委員会には“東大理Ⅲに子どもたち全員合格させました”というような母親のセミナーなどを後援するのではなく、海老原さんや田中先生の講演を実施していただきたいと心から思います。(Tazonさん)

エネルギーが貯まらないうちに学校復帰をしても、充分に頑張れない。

心のエネルギーを貯めるための土台となるのは、人を信頼すること、人っていいなぁ、という思い。

その安心の中でエネルギーが貯まり、他者とのコミュニケーションや本来の自分を確立できるのだと感じました。

親子関係や不登校の頃の子どもの気持ちなど、お話の所々に、気づきがたくさんありました。(大石さん)

どんな人におすすめしたいセミナーでしたか?

特に先生方、生徒に関わる方たちに聞いていただきたいです。

先に生きているものとして、心にとめているとよいことだと思う。(かずみさん)

教職員、不登校支援者、子どもに関わるお仕事の方、今不登校の子どもたち。(mimosaさん)

セミナーに参加されたみなさん、
そして後日視聴でご覧いただいたみなさん、
本当にありがとうございました。
みなさまからの率直なご感想・ご意見が
私たちにとって大きな励みになります。

重ねまして、熱心にご参加いただきました
みなさまに、心から感謝いたします。
ありがとうございました!

金子(A)

 

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「とりあえずビール。」で、不登校を解決する

「お父さんが不登校を許してくれない」「夫を説得するためには、どうすればいいんでしょう?」――著者の蓑田さんが不登校の親の会やセミナーで出会ったお母さんからの切実な声を受けて書かれたのがこの本です。

「お父さんに向けた、お父さんのための、お父さんが書いた不登校の本」は、おそらく本書が初めてではないでしょうか。

読み進めるうちにタイトルに込められた意味に深く納得いただけることと思います。

「はい、これ、読んでみて」とお父さんに手渡すだけで効果のあるものにしたいと意識して書いた、という蓑田さん。お父さんの気持ちになって、どのように父親は不登校のことを考え、対処していけばいいかということに的を絞り、ロジカルに、丁寧に、そして蓑田さんならではの優しい言葉で書かれているのが本書の特徴です。

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