インタビューしました!雲の向こうはいつも青空Vol.10 今田剛士さん

不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』。
今年6月発行予定の、
Vol.10の取材を進めています。

今回お話をうかがったのは
東京都武蔵野市にあるフリースクール
「自由な学び場HIRU-net(ヒルネット)」
代表の今田剛士さんです。

子どもたちの「学びと遊びの隊長」として、
ともに街の中や自然の中を歩き、
いろいろな場所を探検し「体験」することを
なにより大切にしている今田さん。

幼少期は、静かに本を読んだり、
漫画を描くことが好きな
子どもだったといいます。

でも学校はみんなの声が
あまりにうもるさくて、集中できない。

ずっと我慢してきた学校特有の雰囲気にも
耐えられなくなり、中学2年の5月、
ついに学校に行けなくなります。

「普通でいたい」のに、学校に行けない。
そんな自分が許せない。

それからの約1年は、家にひきこもって
ホラー映画のビデオばかりを観て
過ごす日々でした。

転機が訪れたのはある日、
歯医者でかつての同級生に
バッタリ出くわしたことでした。

すごいヤンキーになっていたその同級生。

気乗りしないながらも誘われるまま、
同級生のヤンキー仲間とつるむようになり、
今田さんは家の外に出るようになります。

「不登校は逃げている。弱い」

そんな世間の目、レッテルも不良を
演じることではねのけられたと言います。

中学卒業後に通ったフリースクールも
定時制高校も辞めた後、高卒認定を
取るために通った予備校で今田さんは
様々な年齢や背景を持つ同級生と出会います。

「就職して働くか」
「それともちゃんと勉強するか」

当初は大学に行くことは考えてもいなかった
今田さんでしたが、様々な人との
出会いをきっかけに、大学へと進学。

その後は東京大学の大学院に進み、そこから
今の子どもたちの「自由な学び場」に
関わるようになるまで――。

「自分が何に適してないのかがわかった。
10代で見極めがついたのはラッキーでした」

振り返って語ってくださった
今田さんの人生は想像以上に紆余曲折、
そして波瀾万丈でしたが、私は同時に
深い静かな川のような今田さんの
「人生の流れ」も感じていました。

長時間のインタビューにご協力いただき
本当にありがとうございました!

雲の向こうはいつも青空Vol.10は
今年6月の発行を目指して、
インタビューを進めていきます。

どうぞお楽しみに!

金子(A)

 

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