夏休み明けの、学校復帰にこだわらない!

先日の蓑田雅之さんの「おはなしワクチン」
(未来の先生フォーラム2022)では、
ちょうど夏休みということもあり、

「学校復帰にこだわらない!」

というテーマに絞って
蓑田さんに話していただきました。

子どもの「今」を否定しない

親御さんや先生が、不登校の子どもの
「学校復帰」にこだわるのは、
学校にいけない・行かない子どもの状態を
「ダメなこと、よくないこと」
だと思っているから。
それは、実は「子どもの『今』を
否定していることになる」と、
蓑田さんは言います。

子どもだって、
行けるものなら行きたいのです。
でも体がどうしても動かない。
そんな自分の状態にとまどい、
苦しみ、不安でいっぱいで
どうしたらいいかわからない時に、

「がんばって行ってみよう!」
「新学期になったら行けるよね?」

などと周りの大人が学校復帰を迫ってくる。
これは、子どもにとって
相当つらいことです。

「学校にいけない自分なんてだめだ」

と、すでに自分を責めているのに
大人がそれに追い打ちをかけてしまう。

自分は、自分でいていいんだ

いくら子どもを思う気持ち
からであったとしても、
周囲の大人が子どもの学校復帰を
焦ること自体が、

「今のあなたでは、ダメ」

というメッセージを
子どもに伝えていることになるのです。

子どもの自己肯定感はさらに傷つき、
低下し、「どうぜ自分なんて……」
という自己否定のループに
はまり込んでしまいます。

そうすると、どうなるでしょう?
「人間の土台」が崩れてしまいます。

「自分は自分でいていいんだ」

と思って生きること=人間の土台は、
その後の人生を生きる上で、
とてもとても、大切なものです。

土台ができていない状態で、いくら
その上に立派な建物を建てたとしても、
すぐに倒壊してしまうかもしれないのです。

では、どうしたらいいのでしょうか?

子どもの「今」を肯定する

まずは、
「子どもの『今』を肯定する」ことだと、
蓑田さんは言います。
学校に行っていない、という
子どもの今の状態を否定しない。
つまり、「学校復帰にこだわらない」
ということです。

想像してみてください。
もし、あなたのお子さんが大怪我をしたら、
どうしますか?
病院でしっかり治療して、
無理をしないように
ゆっくり休ませますよね?

足を骨折している子に、
「大丈夫、歩いてごらん」とか、
「根性で歩け!」とは、
もちろん言いませんよね?

心の怪我は、目に見えない。
だからこそ、我々大人は十分に
気をつけなければなりません。

まずは、子ども自身が
しっかり休んで回復すること。
充電しながら、いちばん大切な人間の土台

「自分は自分でいていいんだ」

と思える状態をつくること。
周りの大人は、それを
サポートするだけでいいのです。

「そうは言っても不安で……」という方に

「それでも不安を拭えない……」
という声も聞こえてきます。
そうですね、
なにしろ初めての経験ですから、
当然だと思います。

そんなときはぜひ、安心して話せる
「不登校の親の会」などを
たずねてみてください。
近くにないという方には、
オンラインの親の会などもありますよ。

そしてぜひ、私たちが発行している
蓑田雅之さんの書籍を読んで、
「なぜ学校にはいかなくてもいい」のか、
「義務教育は子どもの義務ではない」
のかを知ってください。

そして、「不登校のその先」が心配なら
不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』を読んで
ぜひ、安心を得てくださいね。

 

『もう不登校で悩まない! おはなしワクチン』蓑田雅之

『「とりあえずビール」で、不登校を解決する』蓑田雅之

『雲の向こうはいつも青空』(Vol.1〜Vol.7)びーんずネット

金子(A)

 

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もう不登校で悩まない!おはなしワクチン

びーんずネットのセミナーではおなじみの蓑田雅之さん書き下ろしの一冊、『もう不登校で悩まない!おはなしワクチン』。

「不登校という概念をこの世からなくしたい」との想いから「おはなしワクチン」の活動を始められた蓑田さんですが、全国で続けてきたお話会がこのたび待望の本になりました。

「不登校ってどんなこと?」
「義務教育の大誤解」
「オルタナティブスクールって何?」
「新しい子育ての考え方」

章立てはこの4つ。蓑田さんご自身が一人の父親として、息子さんの子育てや学校選びの中で感じた疑問を丁寧に調べ、考えを深めていらした経緯をやさしい語り口で書かれています。

学校とは何か? 親とは何か? 家庭とは何か? そして教育の目的とは?

突き詰めていく過程でそれまでの子育てに対する価値観が180度ひっくり返る経験をした、という蓑田さん。特に第4章の「新しい子育ての考え方」には目からウロコの思いをされる方々も大勢いらっしゃると思います。
読み終わった時、不登校のその先がきっと明るく見える一冊になると確信しています。

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