春の平尾台を歩こう! 開催しました
昨年の「晩秋の平尾台を歩こう!」に続き、
この春も北九州の国定公園、不思議が
いっぱいのカルスト台地「平尾台」を歩く
小さなツアーを開催しました。
北九州市で不登校保護者のお話会を
開いている「おやすみ処ami」の
あっこさんと金子(A)と一緒に、
ただただ平尾台を歩きませんか?
というこの企画。
今回参加してくださったのは、
「おやすみ処ami」のメンバーさんや、
地元北九州市にお住まいの方、
なんと兵庫や東京から
いらしてくださった方もいて総勢11名。
「地球のかけら HIRAODAI」の
西中さんご夫妻のガイドのもと、
春の平尾台をたっぷり楽しみました。
遅くなりましたが、レポートしますね。
北九州のカルスト台地、国定公園『平尾台』
前日の午前中まで雨だったので
心配だったんですが4月27日当日は晴天。
お天気に恵まれました!
平尾台は、福岡県北東部、北九州市、
行橋市、香春町、苅田町、みやこ町に
またがっている標高370~710m、
南北6km、東西2kmにわたる
カルスト台地です。
その中でも歩きやすく、平尾台らしい
見どころにも立ち寄れるルートを
西中さんに選んでいただきました。
平尾台の成り立ちを西中さんにうかがいつつ
舗装路から出発です。
世界でもめずらしい、カルスト台地上の湿原
地元の方もなかなか知らない
平尾台の見どころのひとつ「広谷湿原」。
カルスト台地にある湿原は、
世界でもめずらしいそうですよ。
湿原特有の貴重な野生植物も
自生しているエリアです。
空が高くて、気持ちいいですね〜。
国の天然記念物「青龍窟」
ここもぜひ見ていただきたいと、
今回も「青龍窟」へ。
国の天然記念物に指定されている
全長約3km、
平尾台に無数にある鍾乳洞の中でも
最大規模の鍾乳洞です。
中に入るとこんなに
広い空間が広がっています。
洞窟内に住んでいた土蜘蛛を
景行天皇が退治したという伝説や、
豊玉姫の伝説が伝わっています。
洞口ホールには、豊玉姫を祀る祭壇が。
昔は普地山等覚寺の奥の院として、
山伏たちが修行を積む
修験場でもあったそうです。
足元に注意しながら、
ずーっと奥の方に入っていくと、
洞窟の上のほうにも開口部が見えます。
でっかい岩がゴロゴロしてますね!
青龍窟内では、ナウマンゾウの
頭蓋骨化石も出土しているとのこと。
「鬼の唐手岩」でお昼休憩
はい、ここも外せませんね!
絶景ポイント「鬼の唐手岩」です。
何度来ても、ここに立つと
足がプルプルします。慣れません。笑
ここは石灰岩ではなく、花崗岩なんです。
約1億年前にマグマが
深い地下で冷えて固まってできた岩脈が、
長い年月をかけ隆起し地表に現れて
侵食され、今のような形になったと
考えられているそうです。
地球規模の歴史を感じますね……。
ここでお待ちかねのお昼。
目の前には行橋の市街が見渡せます。
いい眺め〜。
歩いたあとのお楽しみ
さて。たっぷり平尾台歩きを楽しんで、
スタートした場所に戻ってきました。
ここで、ちょっと
歩き疲れたあとのお楽しみ。
あっこさん初企画の、野点(のだて)です。
この日のために、あっこさんが
しっかり準備を整えてくれました。
お抹茶は、愛知県豊田市の
オーガニック茶園いしかわ製茶さんの
無農薬栽培のお抹茶です。
まろやかでやさしい、
とても美味しいお茶です。
6月末に発行予定の
『雲の向こうはいつも青空』Vol.9に
ご登場いただく石川龍樹さんがご家族で
丹精こめて栽培されたお茶なんですよ。
(石川さんの取材レポートはこちら)
ご感想の声紹介
最後に、今回ご一緒した
みなさまの感想をご紹介しますね。
きれいな緑と晴れた大空の平尾台の雄大さに、改めてびっくりしました。
「鬼の唐手岩」に登ったこと、「不動の滝」のマイナスイオンと洞窟の中の神社(青龍窟)も、映画のようでした。
気持ちを前向きにしたい方には、セラピーにもなりますね。
地元の方は意外と知らない平尾台の魅力に触れてほしいなと思いました。
(N.N.さん)
滝、鳥の声や水の流れる音、心地よい風。
若葉の緑。
すべて心地よかった\(^o^)/
のんびり、心と体を癒したい人にも、楽しく自然を堪能したい人にもおすすめしたい。
それぞれの楽しみ方がありそうです。
(Yさん)
どっぷりと異空間に漬かれたのが楽しかったです。
鳥の声が心地よく、デジタルの音からは得られない、風に乗って聞こえてくる声が耳を通じて体の中に入ってきた気がしました。
カエルの声や、滝の音、虫の飛ぶ音もいとおしい…そんな気持ちになりました。
ガイドさんが居てくださるおかげで、歩くことに集中できるっていいですね。
自分たちで回ると道やスケジュールなど別のアンテナを張っていなければいけない場面でも、
ただ歩くことを楽しむことができて、五感をリセットできた気がしました。
そして野点もうれしかった。なんて贅沢な時間。
お二人が『私たちの好きな事に付き合ってくれてありがとう』と言われるのが、お人柄を表していて、
宝物のような言葉をいただき、二重でうれしくなりました。
(ぎんびすさん)
最後まで歩けたことが何より。フォローしていただき本当にありがとうございました。
「おやすみ処ami」の活動にも参加できたらいいなと思いました。
(ばしこさん)
初めましての方もいらっしゃいましたが、遠足のようで日常を離れてリフレッシュしました。
平尾台の山並みに、白い月、飛行機雲がのぼり、宇宙とつながっていると感じられる景色でした。
山歩きというより、青空のもとのハイキングのような道のりだったので、
気負わなくても歩けると思います。
毎日忙しいな、のんびりしたいな、という方には特におすすめです。
お茶のおもてなしもとってもほっこりして、幸せの時間でした。
ありがとうごございました。
(きよさん)
みなさま、うれしいご感想を
ありがとうございました。
また、今年の秋にも、
平尾台を歩くツアーを
予定しています。
(2023年11月16日の予定です)
詳細が決まりましたら、
ブログや『豆マメ通信』などで
ご案内しますね。
ぜひご一緒しましょう!
金子(A)
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おはなしワクチン蓑田さんの書き下ろし小説『繭の城』
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