私が「親業」で得たもの(5)人生を明るく見通す力
こんにちは。
金子(A)です。
親業インストラクターの私が
なぜ親業を学ぶようになったか、
学んだことで、何が変わり、
何を得たかについての最終回です。
「そうか、行きたくないんだね」
小学校一年生の、
春休みの直前になって、
息子が「学校に行きたくない」と
言い出しました。
腸過敏症のような症状が続き、
毎朝トイレから出られない。
「そうか、行きたくないんだね」
自分でも意外なほど冷静で、
落ち着いて言えました。
息子は自分で学校の時間割に合わせて
家で勉強をすると言い、
体育の時間は二人で公園に行き
サッカーをやりました。
息子は一週間学校を休み、
終業式の日には学校に登校しました。
当時、周囲は私の平然とした様子に
驚いた様子でしたが、
もちろん内心は心配でした。
心配でしたが、
彼が直面している問題は彼のものだと思い、
自分の問題ではないと、
自然に切り離して考えられました。
そして、
学校に行かないことを選んだ
彼の意思を尊重し、
まかせてみようと思ったのです。
デモクラティックスクールへ通う現在
そして、一年半後。
「ぼくは、もう学校をやめる!」
そう号泣して、
息子は小学校3年生の秋から、
本格的な不登校になりました。
勉強のつまずきからの、
自己肯定感の低下、
クラスメート達との関係、
先生や学校に対する不信感、
さまざまな悩み苦しみの中で、
一歩も動けなくなってしまったのでしょう。
どうせぼくなんて…どうせ、どうせ、
と言い続け、半年間
外に出ることができませんでした。
まだ9歳なのに
「生きていたって、意味がない。
なにも楽しいことなんてない」
と言う息子の言葉を聞くのは、
ほんとうに辛かったです。
息子の気持ちに寄り添いながら、
見守っていこう。
そう思いながらも、
焦る心がなかったわけではありません。
なんとかこの状況から脱して、
息子に学校に戻ってほしい
はやく、親子で楽になりたい。
そんな気持ちでいっぱいだった時期もありました。
それでも私は、
彼が自分自身で立ち上がり、
動き出していく力を信じることに決めました。
息子は半年間の引きこもり生活の後、
親子で出会った、新しい教育
「デモクラティックスクール」に
今にいたるまで4年間、通っています。
この辺りの経過は、また別の機会に
詳しくお伝えしようと思います。
私は「親業」を知っている
これからも、子どもの成長にしたがって、
沢山の問題に直面することになるでしょう。
親子の対立、価値観の違いも、
もっと複雑なものに
変わっていくのかもしれません。
そうなった時に、
私はどう対応するのだろう?
それはその時になってみないと分かりません。
でも、
親業をこれからも学び続けていれば、
そして私が私自身の人生を思う存分、
楽しんで生きていくことができれば、
きっとその時々に答えを見つけていけるはずだと、
そう楽観的に思えるようになりました。
私は親業を知っている。
親子の対立がある時に、
そこには必ず、解決の可能性があることが
分かっている。
それだけで、
これからの人生を明るく見通す力を
持てたような気がするのです。
・・・・・・・・・・・・・・
「私が親業を学んで得たこと」
はこれで終わります。
お読みいただき、ありがとうございました。
金子(A)
P.S.
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