「地域の見守り役」としての場所にしたい

地域でキラリ☆な人を取材!
びーんずメイトVol.21
コミュニティスペース みんなの森 代表・松田美由紀さん

神奈川県川崎市高津区にある
小さなコミュニティスペース みんなの森。

キッズプログラミング教室や個別の学習支援
「森の寺子屋」の他に駄菓子・
ハンドメイド作品の販売スペースを常設し、
子どもも大人も一緒に過ごせる
地域の居場所として運営されています。

代表の松田美由紀さんに、
活動への思いをうかがいました。

お店の前の縁台に座って子どもたちがワイワイガヤガヤ

――松田さんは昨年、2021年8月に「みんなの森」を立ち上げて、もうすぐ一周年なんですね。

そうなんです。プログラミング教室をメインに立ち上げて、今は個別学習支援の「森の寺子屋」、地域の方とのコラボイベントや、ハンドメイド作品の販売もしています。

もともとはフリースペースとしてここを子どもたちに解放する日がつくりたかったんです。でもちょうどコロナ禍の中でオープンさせたのもあって、それはまだ実現できていなくて。

今は「子ども110番」や多様な学びプロジェクトの「街のとまり木」に登録したり、地域のいろんな取り組みともつながらせてもらいながら、信頼を積み重ねていく時期だと思っていて。まずこの場所を地域の人たちに信じてもらえるように、頑張りたいなと思っているところです。

コミュニティスペース みんなの森 代表・松田美由紀さん

駄菓子で仲良くなれるのは実証済み

――駄菓子屋さんも併設されてますよね。なぜ駄菓子なんですか?

「地域の見守り役」としての場所にしたくて。メイン事業としてはプログラミング教室なんですが、「あそこは“お教室”」っていうイメージを外したかったんですよ。それを打破するには何をしたらいいかな? って考えて――私、前職はシステムエンジニアだったんですけど、ずっと「社内駄菓子屋さん」をやってたんですよね。

チームリーダーとして、お互いの向き不向きも知り合ってフォローし合えるようなメンバー関係を構築することを意識してました。駄菓子もその仕組みづくりの中の一つで、自分で仕入れて、値札をつけてディスプレイして。横に募金箱みたいなものを置くんです。そうするとチームメンバーだけじゃなくて、幹部職の人もふらっと来たときに「何だ? これ」みたいな感じで面白がって買うんです(笑)。駄菓子で大人も仲良くなれるのは実証済みだったので、ここにも駄菓子はやっぱり置きたいなと。

そうすると徐々に子どもが子どもを呼んで、どんどん口コミしてくれて。 駄菓子だけでは採算は取れないんですけど、子どもたちからも「ねえねえ、この仕事大丈夫なの?」って心配されてます(笑)。

「なんでそんなに心配してくれるの?」って聞いたら「ここがなくなってほしくないんだよね」って。それは嬉しいですね。

プログラミング教室の小学生3人。ゲームを作成したあと、ロボットサーキットゲーム&ピタゴラスイッチを作る!と準備中の図。

――キッズプログラミング教室は、システムエンジニアとしての経験を活かされて。

そうですね、大学は教育学部で情報教育を専攻して、そのあとITのプロとしてキャリアを積んだので、子どもたちにはわかりやすく伝えて正しく理解してもらえるように接しています。ゲームだったりアプリだったり、ただの使い手、ただの消費者で終わってほしくないんです。「使えねえな、このアプリ」って、よくみんな言うんですけど、必ずそれは誰かが作っているものなので。

今の社会を回すために、デジタルなものがどれだけみんなを支えてくれてるのかをちゃんと知って、何を作ったらみんなが喜ぶか、どんな世界を生み出したいかの視点をもってほしいなと思ってるんです。

何かしなきゃいけない場所じゃない

――「街のとまり木」にも登録されてますが、不登校のお子さんもいらしてますか?

平日の「森の寺子屋」の時間に、週一回、二人のお子さんが通ってくれています。

最初は不登校のお子さんを受け入れるのは、私の「やれることリスト」の中にはなかったんです。ただ私も二人の子を持つ親として、この一年いろんな地域の方と触れあう中で、そういう場所を求めている子どもたちがたくさんいるんだっていうことを直視せざるを得なかったというか。それに対して私は何もしないのか? って思ったときに、できるだけ寄り添ってみたいと思って。

みんなの森店内の様子。ハンドメイド作品と約80種類の駄菓子が並ぶ。地域の子どもたちには口コミで評判が広がっている。

最初は私が「こんなお店でーす」ってお店の紹介動画を撮ったんです。ドアを開けて「今から入りまーす」みたいな感じで、最後にカメラを自分に向けて「待ってるのはこんな人間です」っていう動画を送ったりして。彼らが一緒に過ごしてもいい大人として受け入れてくれるのを待ってた形ですね。

来てくれるようになってからも、最初は二人とも15分くらいで疲れてしまったり、お母さんから離れられなかったり、緊張している様子でした。でも「本当に無理しないで」って。「ここは絶対何かしなきゃいけない場所じゃないよ」「しんどかったら帰ろう」って伝えながら。

試行錯誤しつつですけど、今はリラックスして過ごしてくれるようになりました。

――松田さんはこれから「みんなの森」を、どんなふうに広げていきたいですか?

まず、この場所がうまくいくように軌道に乗せることを一生懸命やって、地域の方が子どもを行かせたいなと思ってくれるような場にしたいですね。

正直、不安もありますし日々葛藤と挑戦の繰り返しですけど、その試行錯誤することが面白いんですよね。それが私のエネルギー源になっているかもしれないです。

駄菓子屋の暖簾の下には自由に本が借りられる「きんじょの本棚」も。大人も子どもも参加できるイベントも行っている。

コミュニティスペース みんなの森
住所 :神奈川県川崎市高津区上作延146−19関本屋ビル1A
電話 :044-863-6468
営業日:営業時間: 平日10:30 ~ 19:00(木曜定休) 土日9:30 – 15:00(土日不定休)
問合せ:電話または公式LINEのお友だち追加より

金子(A)

 

ブログランキングに登録しています。
応援いただけたら嬉しいです。クリックお願いします。

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ

 

 

不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.9

学校へ行かずにいると、将来どうなるの?
学校に行かなくてほんとうに大丈夫なの?

もちろん、そこに正解なんてありません。
世の中の多くのものごとと同じように。

でも、
いろんな例を見聞きし、知ることができれば、
不安を和らげるのに役立つのではないか。

そんな思いから
自らも息子の不登校を体験した親である
びーんずネットの二人が、不登校をテーマに
インタビュー事例集を作成しました。

不登校・ひきこもりを経験した人。
その保護者。
子どもたちに寄り添う人。
そして自分の学びを実践した人。

そんな七人七色の「雲と青空」を、
丹念に取材してまとめました。

雲を抜けた先には、
いつも青空が広がっている――。

ぜひ、ページを繰って、
あなた自身でそれを確かめてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA