自分の理想としてはひなちゃんだった
びーんずネットが発行している
不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』。
ご登場いただいているのは
不登校・ひきこもりを経験した人、
その保護者、子ども達に寄り添う人、
そして独自の学びを実践した人。
7人7色の雲と青空の物語を
冊子にしてお届けしています。
今回は青少年問題研究会 事務局
柳川郁さんのインタビューの中から
印象的な言葉をご紹介します。
自分の理想としてはひなちゃんだった
柳川郁 一般財団法人青少年問題研究会 事務局
大学の卒業論文のテーマに選んだのは「不登校」。子どもの不登校を経験した親たちのインタビューを通じて、かつて不登校だった自分自身にも向き合うことになった柳川さん。
〝不登校いう過去を筆者はずっと引きずっている。不登校であった事実は一生あらゆる場面に影響していくのかもしれない。この意味でも、現在でも不登校は解決していないということができる〟と卒論に綴ってから四年。あらためて自分の不登校を振り返って、今思うことをうかがいました。
●何でも用意してくれた祖母……P.14
●明日から私はもうここにいません……P.17
●話さなかった当時の本音……P.18
●自分の理想としてはひなちゃんだった……P.21
柳川さんの言葉から
私まだその頃は純粋だったんでしょうけど、高校に行けばこんなバカな人はいないって中学の先生たちは言ってたけど、バカばっかじゃんと思って。友達をつくる気がなくなったというか。理解できないって。
高校での人間関係が嫌だとか、そういう悩みに近いものをあまり父とか他人に話す気持ちにはなれなかったっていうか。
後ろ向きなことは言わないって決めてました。それを解決しようと言われると嫌だなと思って。別にいいです、解決しなくていいのでサヨウナラって。
その予備校で久しぶりにチャイムを聞いたんですよ。
すごく久しぶりで、何かその時に初めてでしたけど「戻った感」がありました。なんか戻ってきたなーって。それまでは世間から外れたところにいたのが、戻ってきたなーって。
物事への向き合いとか、そういう自分のあり方が問題だなって思っているので、そういう自分が変わってないっていう点では解決してない。
不登校の解決というより自分の生き方っていうか、今はそっちに目が行きますね。
・・・・・・・・・
いかがでしたでしょうか?
実は今回、柳川さんのご厚意で、
大学卒業にあたって、
ご自身の不登校経験を元にした卒業論文
『不登校の解決はどこにあるか
ー親たちの体験史からの一考察ー」
をなんと!インタビュー事例集を
お読みいただいた方に限って
公開していただけることになりました。
一部、プライバシーに配慮して
編集していますが、ほぼ
当時書かれたままをお読みいただけます。
ちなみに私がその時受けたインタビューも
含まれています。
(Kさんというのが私です)
加えて、今回、特別に
柳川さんご自身が4年前に書かれた
卒業論文を読み直しての”今の思い”を
「追記」という形で
最後に加えてくださいました。
とても読み応えがあります!!
まずこの「追記」を先に読んでから
全体を読むといいかも知れません。
不登校経験から10年経ったまさに今、
柳川さんがどういう実感をお持ちかが、
この「追記」を読むことで
より複合的に伝わってきます。
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柳川さんのインタビューが収録された
『雲の向こうはいつも青空』Vol.2の
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金子(A)
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子どもの不登校に向き合うとき、おとなが大切にしたいこと
その著者・田中茂樹さんをゲストにお迎えした2022年8月のびーんずネットのセミナー内容を書籍化しました。
「待つしかないのでしょうか?」
「昼夜逆転、ゲームだらけの毎日に不安」
「甘やかしと見守りの違いがわからない」
など、不登校の子を持つ同じような悩みを持つ方にとって、田中先生の回答は非常に参考になるはずです。