セミナーレポート『「不登校とお父さん」を考える』

子どもがオルタナティブスクールへ
通うようになって、
従来の学校教育のあり方に疑問を持ち、
教育分野の研究に着手した
コピーライターの蓑田雅之さん。

「不登校という概念を
この世からなくしたい」

との思いから、
不登校にならないための予防薬
「おはなしワクチン」
の活動を続けています。

そして蓑田さんが
「お父さんが不登校を許してくれない」
というお母さんたちの切実な声を受けて
書かれたのが、お父さんのための不登校の本
『「とりあえずビール。」で、
不登校を解決する』です。

この本の発売を記念して、
ゲストの蓑田さんと
“「不登校とお父さん」を考える”
というテーマでセミナーを開催しました。

「子を思う気持ちはお父さんも同じ」

頭ごなしに否定し、非難するのではなく、
父親の立場も尊重しながら丁寧に、
わかりやすくお話ししていただきました。

セミナー後のアンケートに寄せられた声を、
ここにご紹ご介します。

どんなことで悩んでいましたか?

不登校から高校進学した息子(三男)がうつになってしまったので、原点に立ち返りたかった。(サカサナマズさん)

お父さんとお母さんで、不登校の子に向き合う姿勢や方向が違う。(まつぼんさん)

不登校の中一の息子に続いて、高一の娘も時々学校を休むようになり、休んでいいよと思いつつ、このままでいいのかな、という悩みがありました。(むぎむぎさん)

夫婦間の温度差。なぜか申し訳なさと、わかってほしい気持ちが湧く……。  どちらもある、と眺められる時と余裕を失うと葛藤、無力感みたいなものを感じる時があります。(みょんさん)

何が決め手で申し込みましたか?

父親理解のセミナー・講座は他になかったので。(しんますさん)

父親と不登校という自分にとってピッタリのテーマだったから。(ヒロシさん)

蓑田さんの話しを聞いてみたいと思ったため。(まつぼんさん)

妻から勧められた。タイトルが良かった。(かずっちよさん)

どんな気づきや学びがありましたか?

本に書かれていることも、実際に蓑田さんのやさしい人柄のにじむ話し方で聞かせていただけて、よく納得できました。 「自分の子どもなんだから、なにがあっても引き受けるでしょう? その気持ちで受け入れましょうよ」という力強い言葉に、とても励まされました。(しげきさん)

「二次災害」という言葉がとても心に残りました。学校に行かないことが一次災害だとすると、それによって家庭不和や、場合によっては離婚などの家庭崩壊につながるということが二次災害と話しておられて、なるほどと思いました。

学校に行かないことによって、子どもが罪悪感を感じたり自己肯定感が下がることも、二次災害だなと思いました。

娘も学校を休みがちになって少し悩んでいましたが、今大事なのは、休むことによって自己肯定感が下がらないよう、明るく寄り添うことだなと思えました。(むぎむぎさん)

親としての覚悟、何があってもこの子を愛する、という原点を思い出させていただきました。ありがとうございました。(ヒロシさん)

「とりあえずビール」はすでに読んでいて、共感するとともにお父さんに寄り添ったわかりやすい例えを交えた内容に感銘を受けていたところですが、画面越しとはいえ、実際に蓑田さんの思いを直接聞けたことが良かったです。

文面を読むのとはまた違う感じの熱量が伝わってきました。(ずけどんさん)

前向きに悩まれている(言葉は変ですが)参加者の言葉に、こちらが励まされ、悩みを手放せた。

たとえ壁に突き当たっている様子が見て取れるときも、本人自身の前に進む力を待とう、という原点に立ち返ることができた。

家族とは違う方々と意見共有できて、素直に楽しく感じ、元気が出ました。ありがとうございます。(サカサナマズさん)

お父さんもたぶん苦しい……という視点を持つ余裕すらない時期がありました。  今は、頭では理解できますが温度差を感じることは現実にあります。

でもそれは自分だけではないんだな、というのを聞けて少し心が緩みました。

不安があるのは母親も父親も同じ、ということを忘れないでいたいなと思います。

批判的な関わりばかりではお父さんの自己肯定感も傷つけてしまうので、無理をしない範囲で関わりの選択肢を増やすのも自分の課題と感じました。(みょんさん)

どんな人におすすめしたいセミナーでしたか?

お父さんはもちろんですが、お母さんも!(むぎむぎさん)

子どもが休み出してすぐの家族。

父親の思いや考え方を知ってもらうために、奥様にも参加してもらいたいが、発言や意見は最後のまとめまではNGで!(かずっちよさん)

悩める(特に)お父さんたち。たくさんいらっしゃいますよね、誰に話せば良いのかわからないでいる迷えるお父さんたち。(サカサナマズさん)

不登校問題でパートナーとわかり合うことは無理と諦めかけている人。

わかり合うことだけがゴールではなく、わかろうとする心のゆとりを自身が持てるために私は聞けてよかったと思いました。お話が聞きやすくわかりやすかったのでありがたかったです。(みょんさん)

子どもにやさしくできないお父さんに。夫の子どもへの接し方に不満を持ちつつ、どう介入して良いかわからず悩んでいるお母さんに。(しげきさん)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セミナーに参加されたみなさん、
そして後日視聴でご覧いただいたみなさん、
本当にありがとうございました。

みなさまからの率直なご感想・ご意見が
私たちにとって大きな励みになります。

重ねまして、熱心にご参加いただきました
みなさまに、心から感謝いたします。
ありがとうございました!

金子(A)

 

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不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.10

学校へ行かずにいると、将来どうなるの?
学校に行かなくてほんとうに大丈夫なの?

もちろん、そこに正解なんてありません。
世の中の多くのものごとと同じように。

でも、
いろんな例を見聞きし、知ることができれば、
不安を和らげるのに役立つのではないか。

そんな思いから
自らも息子の不登校を体験した親である
びーんずネットの二人が、不登校をテーマに
インタビュー事例集を作成しました。

不登校・ひきこもりを経験した人。
その保護者。
子どもたちに寄り添う人。
そして自分の学びを実践した人。

そんな七人七色の「雲と青空」を、
丹念に取材してまとめました。

雲を抜けた先には、
いつも青空が広がっている――。

ぜひ、ページを繰って、
あなた自身でそれを確かめてみてください。

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