退屈の海にどっぷり浸かる|息子がデモクラティックスクールに通うことについて、思うこと(1)
こんにちは。
金子(A)です。
私の息子(13歳)は
小学校3年生の秋に不登校になりました。
その後、ご縁があり
今はデモクラティックスクールに
通っています。
一般の学校以外にも
たくさんの学びの場がありますが、
デモクラティックスクールに通う息子の
保護者として、私なりの考えを
まとめてみました。
3回に分けて、連載形式でお届けします。
デモクラティックスクールって?
デモクラティックスクールは
大人に決められたカリキュラム(授業)や
テストがありません。
先生と呼ばれる大人もいません。
(スタッフと呼ばれる大人がいます)
デモクラティックスクールでは、
一方的に生徒に何かを「与える」
ということを一切しません。
それは
「人は本当にやりたい、
必要だと感じた時に一番よく学ぶ」
という考え方があるからです。
すべて、生徒の自主性に
まかせていく姿勢です。
自分勝手、と自由は違うので
人に迷惑をかけなければ、
何をやっても自由ですが、
逆に誰からも
何をやるようにも言われません。
一日中、本を呼んだり、料理をしたり、
昼寝をしていてもいいのです。
ずっとゲームをやり続ける子もいます。
でも誰からも何も強制されないからこそ、
本当にやりたいことが
自分の内側から出てくることもあります。
もちろん、出てこないこともあります。
退屈の海にどっぷりと浸ると…
「暇だ〜」といいながら
ほんとうに退屈そうに
している生徒もいますし、
端から見れば活発に
活動しているように見えていても、
「自由という名の牢獄にいるみたいだ」
と表現した生徒もいます。
デモクラティックスクールでは
自分から何かを始めようとしなければ
何も始まりません。
やりたいことがない時は、必然的に
退屈と向かい合うことになります。
「退屈の海に浸かる」
これは、実際に経験してみないと
分からないでしょう。
結構厳しい状況だったりします。
私に関して言えば、息子がスクールに
通うようになってすぐの頃、
「何をすればいいのか分からない」
と泣く息子を見て
親としてもかなり悩んだ時期がありました。
でも、今は
「やりたいこと」がないならそれでいい。
人生を通して見つけていけばいい、
と思うようになりました。
それは、
デモクラティックスクールに
通っていてもいなくても、
どんな学校に通う子どもでも、
そしてすでに大人である
私たち自身もそうだと思います。
その時には無為に思えること、
無駄だと思えることにも、
必ず意味がある。
その人の人生そのものの中で
俯瞰してみれば、
その経験がきっと活かされていくのだろう
と、思えるようになりました。
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息子がデモクラティックスクールに
通うことについて、思うこと。
次回は、反抗期についてのお話しです。
<続く>
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金子(A)
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