地域と学校で支え合う、子どもたちの居場所

地域でキラリ☆な人を取材!
びーんずメイトVol.17
アンガージュマン・よこすか理事長 島田徳隆さん

神奈川県横須賀市で
不登校・ひきこもりの子どもたちのための
フリースペースと学習支援、
そして就労支援をおこなっている
アンガージュマン・よこすか。

下町情緒漂う昔ながらのアーケード商店街で
地域の人との関わりを大切にした居場所を
運営している理事長の島田徳隆さんに
お話をうかがいました。

横須賀市の中心市街地にほど近い、上町商店街の中にある

――アンガージュマン・よこすかは、2004年設立当初から、上町商店街の中で地域に根ざした活動を続けていらっしゃいますね。

ここは近くに豊島小学校という、開校150周年を迎える横須賀でも二番目に古い学校があるんですよ。

「この地域にぜひ学校が必要だ」ということで、地域の人たちがつくったという経緯があるので、学校の運営に地域で関わる、子どもたちを支えるっていうDNAのようなものが受け継がれてきてるんですね。困っている子どもや若者たちがいたら、すぐサポートするっていう。

そういう土壌なので、アンガージュマンができたときにも「じゃあお手伝いしてもらおう」と。就労支援事業の受け入れ先を商店街にお願いしたり――地域の人にそういう役割も担ってもらってます。

アンガージュマン・よこすか理事長 島田徳隆さん

地域の人たちに見守られて

――商店街にあるアンガージュマン・よこすかならではの地域資源ですね。

そうですね。僕らだけの力ではないものがもうすでにあるので、それを活かすっていうのは僕らにとってもすごく大切なことかなと思います。

ここに来ている子どもや若者たちとの距離感も、商店街でお店をやってる人たちだからうまいんじゃないかな。

小学校の学区なので、子どもたちの登下校をお店をしながら毎日見ている。そういう見守りの基本ができてる感じはします。

アンガージュマンに来ている子たちも、商店街のお祭りとか、地域のイベントに関わっていく中でこの地域に対して思い入れができるというか、「商店街のために何かしたい」とか、「アルバイトするならこの地域で」っていう言葉が出てくる。それはすごく嬉しいですね。

僕らは別に狙って仕掛けているわけでもなんでもないけど、感じてくれる子は感じてくれるので。 “商店街で育つ”じゃないけど、それに近い体験ができているんだなって。

――地域のイベントに参加するときに、不登校のお子さんが引っ込みがちになるということはないですか?

ないですね。どちらかというと不登校の子のほうがコミュニケーション能力があるんじゃないかな。それはアンガージュマンの中だけじゃなくて、外でもたぶん同じかなって僕は思います。

本人はコミュニケーションに自信がないとか言ってるけど、でも傍から見ていて全然そんなことはない関わりをしていたりするので。むしろいろんな地域の人たち――年齢もバックグラウンドもバラバラの人たちと接する機会があったほうが、コミュニケーション力はつくのかなと思いますね。

ひきこもりの若者の就労支援もおこなっているアンガージュマン・よこすか。「はるかぜ書店」という本屋さんを併設している。

学校と地域が「フラットな関係」に

――地域との関わりとともに、学校や教育委員会との連携も丁寧におこなっていらっしゃいますね。学校の先生の研修も積極的に受け入れていると聞いています。

短期の研修は要望があればいつでも受け入れていて、一年を通しての研修は「神奈川県企業等長期派遣研修」ですね。県内の不登校支援のNPO4団体で、2008年から持ち回りで受け入れているんです。

うちはこれまでは3回とも県立高校の先生だったんですけど、今回初めて横須賀市内の小学校の教員を受け入れました。

――最初に長期研修の先生を受け入れたときはどうでしたか?

お互いどう関わっていいかわからない、という感じだったかなあ。

学校の先生は教えることのプロフェッショナルだから、子どもたちに対しても「何かしなくちゃいけない」っていう思いがすごく強いんですよね。

アンガージュマンとしてはそうではなくて、「見守り」とか「寄り添い」というところでいうと、フリースペースに「なんとなくいる人」になるっていう。

でもそれって先生には難しいのかなって。こちらもどう関わってもらったらいいか、初めはうまく説明できなかったです。

「”別に学校に来られなくてもいいんだよ”と言える先生が増えるといいな、とここへ来て考え方が変わりました」と奈良祐志さん。

――2021年の4月から、小学校の先生の奈良さんが研修で来ていますね。地域の方々とはどう関わっていらっしゃいますか?

コロナで商店街のイベントが全部なくなってしまったので、理事会の議事録を配るとか、そういう商店街への「配り物」は奈良さんにお願いして、できるだけ地域との接点を増やす機会をつくるようにしています。

僕らは商店街の人たちとは同じ目線でずっとやってきているわけですが、そういうのを肌で感じてほしいな、と。

学校と地域の人がもうちょっとフラットな関係になるというか――お互い言いたいことが言い合える関係づくりというか。

それがこれからの「地域に開かれた学校」として大事になると思うので、奈良さんが研修後に先生として学校に戻ってから、ここでの経験が少しでも生きてくるといいなと思いますね。

島田さんと事務局長の石井さん、奈良さんと。穏やかな空気が流れる「はるかぜ書店」のレジ前で。

特定非営利活動法人アンガージュマン・よこすか
〒238-0017
神奈川県横須賀市上町2-4 TEL:046-801-7881
<プログラム内容>
・フリースペース 「あばうと」月~金 10:00~16:00
・学習サポート 「ネクスト」月~金/1授業90分
 13:30~21:00のうち希望の時間
 Googleの Classroom や Zoom を使って遠隔で行う授業についても相談可

金子(A)

 

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「とりあえずビール。」で、不登校を解決する

「お父さんが不登校を許してくれない」「夫を説得するためには、どうすればいいんでしょう?」――著者の蓑田さんが不登校の親の会やセミナーで出会ったお母さんからの切実な声を受けて書かれたのがこの本です。

「お父さんに向けた、お父さんのための、お父さんが書いた不登校の本」は、おそらく本書が初めてではないでしょうか。

読み進めるうちにタイトルに込められた意味に深く納得いただけることと思います。

「はい、これ、読んでみて」とお父さんに手渡すだけで効果のあるものにしたいと意識して書いた、という蓑田さん。お父さんの気持ちになって、どのように父親は不登校のことを考え、対処していけばいいかということに的を絞り、ロジカルに、丁寧に、そして蓑田さんならではの優しい言葉で書かれているのが本書の特徴です。

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