セミナーレポート『何も無駄はなかった――2人の子どもたちの不登校を振り返って』
京都の町家で不登校生のお母さんたちを
温かい笑顔で迎えている「学び舎傍楽」
代表の駒井亨衣さん。
今でこそ明るい笑顔が印象的な
駒井さんですが、かつて二人のお子さんの
不登校を同時期に経験した際は、
先の見えない真っ暗なトンネルの中に
いるようだったと振り返ります。
長女の友美さんは現在、
傍楽の事務局として駒井さんの活動を
支えていらっしゃいますが、親子が心の
トゲなく語り合えるようになるまでには、
想像する以上に長い時間がかかったそうです。
セミナーでは友美さんに事前に
インタビューをした動画も放映しました。
親から見た不登校。
子どもから見た不登校。
双方の視点を通じて、本当に大切なものは
なんなのか――参加者のみなさんと
語り合った二時間でした。
セミナー後のアンケートに寄せられた
みなさまの声を、ここにご紹ご介します。
どんなことで悩んでいましたか?
子どものことを、腹の底から信じることができない。焦ってしまう。
(ふくまるさん)
組織で、社会で働いている自分――他者評価を獲得できないと食っていくことができないという社会で仕事をしている自分と、「子どもを認めてあげる」「受けとめてあげる」「待つ」ということが、心の底からできていない自分との折り合いのつけ方。
(ヒロシさん)
不登校を解決するための、具体的な方法がなかなか見えずにいました。
また夫婦間で考えの違いもあり、いろいろ迷っています。
(kinokoさん)
何が決め手で申し込みましたか?
オフラインサロンや動画で駒井さんのファンになったので、お話を聞いてみたくて。
(あひるさん)
タイトルの「何も無駄はなかった」の言葉にひかれて申し込みました。
(あじさいさん)
経験者の前向きな話を聞いてみたいという気持ちが決め手です。
(HKさん)
どんな気づきや学びがありましたか?
駒井さんのお話は以前にも拝聴したことがありましたが、今日はまた新たな気持ちでうかがっていました。
子どもの不登校が自分の生き方に大きな影響を与えたというお話、その通りだと思います。私もまだまだヨチヨチ手探りですが、子どもの不登校がきっかけで、やっと自分の足で人生を歩き始めた気がしています。
子どものおかげです。子どもが学校に行くとか行かないとか、そこに囚われているうちは子どもは動かないんだろうな、それよりも親が自分の人生を歩くことが大切なんだろうなと、改めて確認できました。
(あじさいさん)
自分自身を受容しておられる駒井さんの姿を目の当たりにして、とてもすがすがしい気分になれました。
なんかいいなぁ~!素敵だなぁ~と思いました。
私が自分自身にどこかすっきりしていない――その答えはここにあるのかもしれないと思いました。
自分自身に正直に生きること。その言葉も心に残りました。
(ハムハサさん)
不登校の悩みは、結局は私の問題だったこと。
子どもは親を幸せにするために生まれてきた(トークルームでの駒井さんの言葉)。正直に生きる、本当の自分として生きることを子どもが不登校を通して教えてくれた。深刻にならず、頑張りすぎず、親が気持ちを緩めていくことが大切。
一生、心の勉強を続けていく。これしかない。解決には倍の年数がかかる。腹の底から子どもを信じることができて、世界が変わるほどの気持ちになれるのには、時間がかかるとわかりました。倍もかかるとは予想していなかったです。そんなにかかるなら焦っても意味がない、となんだか気がラクになりました。
娘の友美さんがビデオインタビューの中で私たちにメッセージをくださり、思わず涙が出ました。語りかけてくださって嬉しかったです。
また、お母さんとの紆余曲折の末に素晴らしい関係を築かれていることに感動しました。初めての顔出しセミナー参加でした。
たくさんの学びがあり、また参加者の方の感想も聞けて良かったです。
びーんずネットさんのあたたかい学びの場に参加できて幸せでした。
ありがとうございました。
(ふくまるさん)
親子でも違う人間なので、なかなか理解し合えないことはあるけど、時間をかけて向き合っていけばいいのだと思いました。
(あひるさん)
焦らず、本人の話をとにかく聞こう、なんとかなる!と思いました。(ただ、まだ若干の不安はありますが)
(ヒロシさん)
どんな人におすすめしたいセミナーでしたか?
妻。
(HKさん)
夫にも参加してもらいたかったです。
(kinokoさん)
アンケートの、前の設問にわかった風なことを書きましたが、やはり、子どもの言動にはいちいち心が揺れ、迷いがおこります。
私が今回参加したのは、「何も無駄はなかった」のタイトルにあるとおり、自分のしていることは間違っていない、大丈夫、と確認して安心したかったからです。
駒井さんの力強い言葉や参加された方とのお話に、また明日からやっていけそうです。
迷っている方、安心したい方、大丈夫だと言ってほしい方におすすめしたいです。
(あじさいさん)
社会と家庭の狭間で、不登校で悩む、孤独を感じているお父さん。
(ヒロシさん)
セミナーに当日参加されたみなさん、
そして後日、ご視聴いただいたみなさん、
本当にありがとうございました。
みなさまからの率直なご感想・ご意見が
私たちにとって大きな励みになります。
重ねまして、熱心にご参加いただきました
みなさまに、心から感謝いたします。
ありがとうございました!
金子(A)
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不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.10
学校に行かなくてほんとうに大丈夫なの?
もちろん、そこに正解なんてありません。
世の中の多くのものごとと同じように。
でも、
いろんな例を見聞きし、知ることができれば、
不安を和らげるのに役立つのではないか。
そんな思いから
自らも息子の不登校を体験した親である
びーんずネットの二人が、不登校をテーマに
インタビュー事例集を作成しました。
不登校・ひきこもりを経験した人。
その保護者。
子どもたちに寄り添う人。
そして自分の学びを実践した人。
そんな七人七色の「雲と青空」を、
丹念に取材してまとめました。
雲を抜けた先には、
いつも青空が広がっている――。
ぜひ、ページを繰って、
あなた自身でそれを確かめてみてください。