講演会レポート|もう不登校で悩まない!おはなしワクチン 〜「不登校」から考える子どもの自己肯定感の育て方〜

こんにちは。金子(A)です。

私が所属する「川崎の親子を考える会」では
毎年「かわさき子どもの権利の日」の
市民企画事業に参加しています。

今年は講師に蓑田雅之さんをお迎えして、
「もう不登校で悩まない!おはなしワクチン」
を開催しました。

サブタイトルは
〜「不登校」から考える
子どもの自己肯定感の育て方〜

「自己肯定感」をキーワードに、
蓑田さんのお話を聞いて感じたことを
グループで語り合う時間も
取り入れながら進行しました

今回はご夫婦で参加された方も多く、
お父さんが多いことが、
とてもうれしかったです。

私は何度も聞いている
「おはなしワクチン」ですが、
そのときどきのテーマや
参加者の方にあわせて蓑田さんが
毎回バージョンアップされているので
いつ聞いても新鮮な気づきが多いのです。

今回、初めて「おはなしワクチン」
を聞いたという方からは、

「衝撃的な言葉が満載だった」

とのコメントもいただきました。

みなさんそれぞれに、心に深く響いた言葉が
たくさんあったのではないでしょうか。

ご参加いただいた方の「声」をご紹介します。

参加する前、どんなことで悩んでいましたか?

子どもの不登校について、向きあい方をどうしていいかわからなかった。(skhさん)

第一志望で入った中高一貫校でしたが、中2の息子は勉強につまずき、行きしぶりを経て完全不登校学校になりました。もう何か月も一日中自室にひきこもってます。
親として、自信をなくした息子をどうにかして元気づけたいと思い、いろいろ試すもやること全て空回り。
息子はすっかり心を閉ざしてしまい、会話ができなくなりました。
「どうしたら心を開いてくれて、話してくれるようになるの?」とそればかり考えてました。(サイモンママさん)

来年の3月には小学校が終了し中学に進むのに、どうしていいか。
本人に希望も聞いてもわからず、親も不安だけが募ること。
家族ぐるみでのつきあいがさかんな小学校だったので、撤退を余儀なくされて私にけっこうダメージがあり、同時に自分のことばかり考えてしまうのも嫌だったりすること。(greenさん)

どんな学びや気づきがありましたか?

不登校の最大の問題は、勉強の遅れや社会性の欠如でもなく、自己肯定感の低下だということが大きな発見でした。
息子たちに対しては、ゲームとYouTubeばかりの引きこもり生活では健康的に良くないよね……ただそう思ってました。
不登校で自己肯定感が低下することなんて、わかっていたようで「あぁ、やっぱりわかってなかったなあ」です。
また不登校の親をやっている者同志で集まってしゃべる会より、講師の方の意見が出されて元気が出る会でした。出席して良かったです。

夫と不登校に対する価値観を揃えられそうな機会かな? と思ったから参加しました。夫はなかなか外で自分の子どもの困りごとを話す機会がないので、連れて来て良かったです。
夫にとっては「えーっ、知らない人としゃべるのいやだなー」というものでしたが、参加後は「楽しかった」という意外な答えが返って来ました。

私だけが参加して、家に帰ってから夫に「自己肯定感が大事なんだよっ!」と伝えてもきっと説得力に欠けてしまうでしょう。参加後も夫婦で感想を言いあうことができて、良い時間を過ごすことができました。
ありがとうございました!(れれれさん)

子どもが不登校になって2年、私がやってきたことはたぶん間違っていないと思いました。でもまだまだ、心の底から子どもを受け入れられているわけではない自分がいます。時々たまらなくしんどくなるけれど、子どもを丸ごと信じられる親でありたいと思いました。(たけさん)

初めて同じ悩みの方と話ができてました。「わかるわかる」と思ったり、思われたり。同志に会えたようで心強かったです。貴重な機会をありがとうございます。(shimaさん)

まず私が抱いていた不登校への罪悪感が無くなりました!
そして息子を「かわいそう」と思うのは子ども本人が望んでいることではないことも。「同情するなら金をくれ!」もとい、「放っておいて!」なのかもと気づきました。気のせいか帰りの足取りが軽かったです。
今までどうしたら息子の自己肯定感が高まるのかと試行錯誤してましたが、沢山ヒントをいただきました。特に「親は子どものプランターになる」という表現はわかりやすかったです。
水をあげて芽が出るのをただ待つのみ。いつ目が出るのか、どんな若葉なのか、どんな花を咲かせるのか、それは本人のみぞ知ること。プランターである親として、根を張り芽が出やすくなる環境をただ黙って整えてあげるだけで大丈夫なんですね。今は息子との会話がない状況ですが、今はそれでよいと思えるようになりました。
子どもの様子を見張るのではなく、日々観察して子どもがどんな選択をするのかを楽しみに待ちたいと思いました! しかも、焦らないことですね。(サイモンママさん)

この1年、夫婦で何度も話しあいました。ずっと不安や迷いと戦ってきたように感じます。
今回参加させて頂いて、私たちの子育ては間違っていなかったと再確認できました。大丈夫と心から思えました。ありがとうございました。参加して本当によかったです。(あーちゃんさん)

どのような人におすすめしたいイベントでしたか?

お子さんをお持ちの方すべてと、学校関係者。(まいさん)

「学校に行かずに勉強しないで将来ヤバくない?」って考えを持つ方。学校に行かない子どもを「かわいそう」と思う方。(サイモンママさん)

子どもに関わるすべての方に聞いてほしいと思いますが、あえて言うなら不安な方や孤独感がある方、話してアウトプットして肩の荷を降ろしたい方。(今じんこさん)

金子(A)

 

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不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.10

学校へ行かずにいると、将来どうなるの?
学校に行かなくてほんとうに大丈夫なの?

もちろん、そこに正解なんてありません。
世の中の多くのものごとと同じように。

でも、
いろんな例を見聞きし、知ることができれば、
不安を和らげるのに役立つのではないか。

そんな思いから
自らも息子の不登校を体験した親である
びーんずネットの二人が、不登校をテーマに
インタビュー事例集を作成しました。

不登校・ひきこもりを経験した人。
その保護者。
子どもたちに寄り添う人。
そして自分の学びを実践した人。

そんな七人七色の「雲と青空」を、
丹念に取材してまとめました。

雲を抜けた先には、
いつも青空が広がっている――。

ぜひ、ページを繰って、
あなた自身でそれを確かめてみてください。

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