理由も聞かずに味方になる
事務局の金子(J)です。
びーんずネットの新刊・蓑田雅之さんの
『もう不登校で悩まない!おはなしワクチン』
大変嬉しいことに!
私たちが息子の不登校に悩んでいた時に
夫婦で読んで大変感銘を受けた
『子どもを信じること』の著者である
医師・臨床心理士の田中茂樹先生から、
温かい「推薦の言葉」をいただきました。
ご紹介します。
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蓑田さんの「もう不登校で悩まない おはなしワクチン」はとても実践的な素晴らしい本です。第2章の義務教育の話、第3章のオルタナティブスクールの話、第4章で展開される、ご自身の育児も含めての教育観も、平易な言葉で書かれていますが、とても深い内容だと感じました。
このようなことは、子どもが不登校になるとか、学校が嫌になる、といったきっかけがなければ、もしかしたら知ることがないままに過ごしてしまう情報かもしれません。そういう意味でも、親は子どもの不登校をきっかけに世界への目を開かされる、そういう贈り物を受け取るとも、いえるとおもいます。そしてそれは間違いなく、親の人生を(子どもではなく)日々の生活を変化させます。自分が生きているのは何故なのかを、考えないわけにはいかなくなるからです。
さて、蓑田雅之さんのこの素敵な本のなかで、もっとも大切な部分はどこかと言われれば、私は迷いなく、21ページの次の1文を選びます。
「学校に行きたくない」とお子さんがいいだしたときは、ぜひともその言葉を受けとめ、理由も聞かずに味方になってあげてください。
この対応は、まちがいなく最高ですし、かっこいいです。理由を聞かない。聞かなくても、言いたくなったら(言っても大丈夫だと信頼してもらえれば)子どもは話してくれるでしょう。理由を聞いて、説得しようとしたり、その理由になっている「問題」を解決して、学校に行かせようとしたり。そういう取り組みをすると、親はすこし気持ちが楽になるかもしれません、しかし、子どもは楽になりません。勇気を出して「行きたくない」と言ったときに、「そうか…」と、受け止めてもらえたら。味方になってもらえたら。子どもをどれほど勇気付けられるか。ほっとするか。
でもこういう、かっこいい、贅沢で幸福な対応ができるためには、親には心の準備がやはり必要だと思います。
「学校に行きたくない」とお子さんがいいだしたときは、ぜひともその言葉を受けとめ、理由も聞かずに味方になってあげてください。
「理由も聞かずに、味方になる」
これを覚えておきたいものです。なぜそうすることが大切なのか、それはこの本を読むことで納得できます。
田中茂樹
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なぜそうすることが大切なのか、
この本を読むことで納得できる――。
本当にその通りの一冊だと思っています。
ぜひ、多くの方々にこの本が届いてほしい。
そう思っています。
『もう不登校で悩まない! おはなしワクチン』
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https://beansnet.thebase.in/items/33139632
金子(J)
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おはなしワクチン蓑田さんの書き下ろし小説『繭の城』
不登校・ひきこもりを題材にしたある家族の物語で、小説の形で描かれています。
固く閉ざされた少年の心のドアをそっとノックしてきた「ある人」。
彼女をめぐって静かに大きく進んでいく、家族の成長と再生の物語です。