春の平尾台を歩こう!2024 開催レポート
北九州のカルスト台地
国定公園「平尾台」を歩くツアーを
この春(3月22日)も開催しました!
遅くなりましたがご報告です。
テーマは、「平尾台の春を感じる」
北九州市出身の金子(A)が大好きな「平尾台」を
ただただ一緒に歩きませんか? というこの企画。北九州市の親の会「おやすみ処ami」さんのご協力のもと、
4回目を迎える今回は、「地球のかけらHIRAODAI」西中さんと、そのお師匠さんがガイドしてくださいます。
後ろに見えているのは、「北九州子どもの村小中学校」の子どもたちが建築中の茅葺き屋根の家。
ほぼ完成の様子。実にしっかりしたつくりです。
平尾台は野焼きの後の黒い大地から、新芽が勢いよく芽吹き出す春を迎えていました。
毎年春に野焼きをすることで、平尾台は現在のような景観が保たれているそうです。
野焼きをしないと、草木がどんどん伸びて森になってしまう。
つまり、平尾台で森になっているところは野焼きをしていない場所、ということですね。
一面に見える白い岩は石灰岩です。3憶4千万年前に赤道近くの海の海洋生物の死骸が石灰岩になり、
地殻の移動で、現在の平尾台まで移動してきたのだそう。
地球規模の歴史を感じますね!
風神山に到着しました。
標高は420mですが、スタート地点からの標高差はあまりないので、
山というより、丘のよう。
ここには風神さまが祀られている
「風神の祠」があります。
明治32年に建立。石灰岩の上に建立されているというのが、また珍しいですね!
かつて平尾台とその周辺には、平尾、千仏、内ノ蔵という3つの集落がありました。
千仏、内ノ蔵は廃村になってしまいましたが、
それぞれの村にあった風神の祠を合祀して、
3つの集落の中心にあたるこの場所に祠を設置したそうです。
ここで、お待ちかねのお弁当タイムです。
地熱がここちよい〜お昼寝したい。
平尾台では、珍しい植物をたくさん見ることができますが、
この「オキナグサ」の花が咲いているのを見られるのは
かなり貴重なのです。
花が咲いた後にできるタネに白く長い毛があり、
それが風にそよぐ姿を老人の白髪に見立てて「オキナグサ(翁草)」と呼ばれているとのこと。
白髪姿も見てみたいですね。
歩いた後のお楽しみ
ゆっくりと平尾台歩きを楽しんだあとは、こちらも恒例になってきた「お茶会」です。
今回も、「おやすみ処ami」のあっこさんがお茶を点ててくれました。
お抹茶とお菓子をいただきながら、お話しもはずみます!
写真は北九州市で不登校のお子さんの保護者のお話し会を開いている「おやすみ処ami」のパンフと、「不登校を考える親の会ネットワークふくおか」のサポートブック。福岡県内の親の会14団体が加盟してます。
そしてお抹茶は、「石川製茶」さんのオーガニック抹茶。
「HIRAODAI」のアイシングクッキーは、横浜の「おやつ工房とさか」さんにお願いして、作っていただきました。
「石川製茶」の石川龍樹さんは不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.9で。
「おやつ工房とさか」の店主、登坂真代さんには、Vol.6でインタビューをしました。
石川さんと登坂さんが大切に作ってくださったお茶とお菓子。私が大好きな平尾台でこうしていただける幸せをしみじみ感じます。
今回も、いいお天気にめぐまれて無事にツアーが開催できたことに感謝です!
最後に参加してくださった方の声をご紹介しますね。
参加してくださった方の声
登山やウォーキングが好きで、最近あまり出かけてなかったので、外の空気と風景を眺めながら悩み相談したいなと思ったので参加しました。
外に出る機会をいただき、ありがとうございました。(あいさん)
大自然に触れながら、生命の営みを考える、大切な時間でした。
大自然に抱かれていると、本当に自分の悩みなんてちっぽけだと感じますね。
随分と心が軽くなりました。(みかりんさん)
とてもよい時間でした。ガイドさんが冗談も交えながら楽しく解説してくださり、それもちょこちょこ立ち止まって話してくださるので、体力的にも助かりました(笑)。
そして青い空、小鳥たちのなき声、平尾台の風や風景に優しく癒してもらいました。
ありがとうございました!(MEGさん)
また11月には、秋の平尾台を
歩くツアーを企画しています。
ぜひ、ご一緒しましょう。
金子(A)
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おはなしワクチン蓑田さんの書き下ろし小説『繭の城』
不登校・ひきこもりを題材にしたある家族の物語で、小説の形で描かれています。
固く閉ざされた少年の心のドアをそっとノックしてきた「ある人」。
彼女をめぐって静かに大きく進んでいく、家族の成長と再生の物語です。