セミナーレポート「子どもの不登校に向きあうとき、おとなが大切にしたいこと」
びーんずネットの二人が大きな影響を
受けた本、『子どもを信じること』。
その著者である田中茂樹さんの新刊
『子どもの不登校に向きあうとき、
おとなが大切にしたいこと』
(びーんずネット)の発売を記念して、
オンラインセミナーを開催しました。
今回のセミナーでは新刊に掲載された
トピックとは別に、新たなトピックを
7つ取りあげました。
田中先生ご自身が経験をされたことや、
そこからの気づきも紹介いただきながら、
参加者のみなさんとともに
考えた2時間でした。
- 「今のままじゃだめなんですか?」
- 「毎日を機嫌良く過ごすことが、そのままでいいという無言の肯定メッセージになる」
そんな言葉や考え方に
「心が動いた」
「気づきにつながった」
という方も多かったようです。
セミナー後にいただいた、みなさんからの
「声」の一部をご紹介します。
どんなことで悩んでいましたか?
不登校中の本人が好きなことだけをしている状況。ただ見守ることが本当に良いのか不安であり、またそんな子どもについモヤモヤしてしまう私の心の持ち方をどうしたらいいのかということに悩んでいました。(わんママさん)
不登校でも元気に明るく過ごしているので「このままでいい」と思う反面、もう一歩前に進んでほしいと思ってしまう自分もいて、気持ちの整理をしたかったから。(さーこさん)
何が決め手で申し込みましたか?
田中先生の講演が良かったことと、新刊を読んだあとだったので。(MMさん)
一言でいうと、「生の田中先生を拝見したい!」というミーハーな理由も大きいです(笑)。著書を拝読し、心が休まりました。(つんさん)
どんな気づきや学びがありましたか?
「今のままではダメなんですか?」というスクールカウンセラーさんの言葉が印象に残りました。あと、親がご機嫌でいることは「あなたは好きにしていていいよ」という無言のメッセージになっているのだというお話。いつもながら田中先生の言葉には気づかされることが多いです。(みのちゃんさん)
お話全てが興味深く、とても楽しかったです。親が機嫌よくいることが、子どもの自己肯定感につながること、大人が楽しそうに過ごすことが、子どもの未来への希望になることが特に心に残りました。(みえさん)
田中先生のお話を聞き、子どもは自分が生きたいように生きる権利があり、親はそれを尊重する必要がある、ということを再認識しました。そして子どもが選んだ選択を最後まで引き受ける覚悟があるか、問われた気がしています。
その覚悟、私にあるかなぁ。ないから気持ちが揺れ動いてしまったり、私の理想(世間一般のいわゆる普通の生き方)に子どもを誘導しようとしてるんだろうなと。それはやっぱり、私がマイノリティーな生き方に不安を持っているからなんだと。その不安は私自身で消していかないといけないんだなと気づかされました。
また、親は子どもが気持ちよく過ごせる場を提供する。そして親自身が自分が望む人生を生きる。そうすることが、子どもが自分で自分の人生を切り開いていく力をつけることにつながるのだなと感じました。
娘が以前、「この先、楽しいことなんてない。大人になってもおもしろくない」と言ったことがあります。親の私や世間の大人の姿、社会のあり方を見て、そう感じたのでしょうね。反省するばかりです。私が楽しくしたいことをする、それを心にとめて過ごしていこうと思います。(わんママさん)
子どもが不登校で悩んでいるのに、「まず親が幸せになるってどういうことなんだろう?」と思っていました。でもセミナーで紹介されていた『夜廻り猫』の話のように、親が機嫌良く楽しく過ごすことが子どもにとって自分の存在そのままを受け入れられている、大事に思ってるというメッセージにつながるということがその答えなのかなと思いました。(ハルショーさん)
スクールカウンセラーさんの「今のままじゃダメなんですか?」のお話にジーンときました。たった一人でも、心から子どもの味方になる。私もそうありたいです。
また背中を押したくなるのは、親の願いがあるから、と気づかせていただきました。 でも今と昔は全然違う。息子の人生は息子のもの。彼から新しい世界を教えてもらう。生きていく姿を見せていただく。そんな気持ちを心がけようと思いました。忘れそうな時は、ダチョウ倶楽部の「熱湯芸」を思い出します‼(笑)
「家を出る」のお話から、息子は何もしていないと思っていたけれど、今、私がそう思っていただけで、彼は実は準備となることをやっているんだ、と気づかせていただきました。(えりこさん)
勝手に息子の未来を悲観している自分に気がつきました。また、子どもが何をやるか、やらないかにまだ関心を寄せている自分を認識しました。まだまだ子どもの味方になれていませんでした。
先生の息子さんの「サンタさんへの手紙」で、ふと思い出しました。うちの息子も小学生のころ、サンタさんには、きちんとお礼、要望(クレームもあり)の手紙をユーモアをまじえながら書いておりました。本当に気持ちが動くとき、誰が教えなくてもこの文章を書ける力があるのだと。「社会性も育っているのでは?」と希望が持てました。
最後に、あれこれ考えて悲観する時間をやめて、「毎日機嫌よくいること」に心を向けようと思いました。(つんさん)
セミナーを終えての第一の感想が、「悩む必要なんてなかったんだな~」です。「このままでいいんだ。大丈夫なんだ」と再認識できたことは本当に良かったです。でも、きっとまた気持ちが揺らぐので、その時は再度セミナーを視聴したいと思いました。(さーこさん)
どんな人におすすめしたいセミナーでしたか?
子どもを信じる・見守るって具体的にどうすればいいのか、悩める親におすすめです。(わんママさん)
私たち親世代、親の親世代、また学校関係の方にもお知らせしたい内容でした。不登校、ひきこもり関係なく普遍的なお話だったと思います。(ちかさん)
当日参加のみなさん、
そして後日視聴でご覧いただいたみなさん、
本当にありがとうございました。
みなさまからの率直なご感想・ご意見が
私たちにとって大きな励みになります。
重ねまして、熱心にご参加いただきました
みなさまに、心から感謝いたします。
ありがとうございました!
金子(A)
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おはなしワクチン蓑田さんの書き下ろし小説『繭の城』
不登校・ひきこもりを題材にしたある家族の物語で、小説の形で描かれています。
固く閉ざされた少年の心のドアをそっとノックしてきた「ある人」。
彼女をめぐって静かに大きく進んでいく、家族の成長と再生の物語です。