私が「親業」で得たもの(2)きっかけは「息子の手洗い行動」
こんにちは。
金子(A)です。
親業インストラクターの私が
なぜ親業を学ぶようになったか、
学んだことで、何が変わり、
何を得たかについてのお話しです。
5回シリーズの第2回目です。
息子がアライグマに!?
「お母さん、幼稚園に行きたくない」
と息子が言い出したのは
息子が幼稚園年長の秋のことでした。
それまで殆ど休むこともなく
元気に登園していた息子の
突然の言葉に驚きましたが、
一時的なものかと思い、
毎朝励ましながらお迎えのバスに乗せていました。
ところが、
その頃から息子が頻繁に手を洗う行動が
目につくようになってきたのです。
1日に何度も、なんども。
さっき洗ったかと思うとまた洗っている。
それもずっと、
ゴシゴシとしつこいほど、
まるでアライグマみたいに手を洗うのです。
「ぼくは汚れているんだよー」
しまいには手を洗いながら
「僕は汚れてるんだよ、汚いんだよー」
と泣き出してしまう息子。
これは、ただ事ではないと思いました。
幼稚園の担任の先生に相談すると、
クラスの女の子にからかわれたことがあり、
それが原因かもしれませんね、
とのことでした。
だた、手を頻繁に洗う症状については
今までにそんな例が園ではなかったため、
先生方には対処法は分からない様子でした。
頻繁に手を洗う症状についてネットで調べてみると、
強迫性障害の典型的な症状にあてはまります。
慌てて小児精神科に問い合わせ、
相談の予約を取り臨床心理士の先生と面談しました。
私も一緒に泣きたかった
一通りの話を聞いてくれた先生からは一言、
「この年齢で
強迫性障害とは診断ができませんので、
しばらくは様子を見ていくことですね、
自然と治ると思います」
別室で長時間待たされていた息子は泣いてしまい、
何のために時間とお金をかけて相談に来たのか
納得ができないまま家に帰りました。
帰っても変わらず、
泣きながら手を洗い続ける息子の横で、
私も一緒に泣きたい気持ちでした。
このまま何もせず、
苦しんでいる息子を見ているだけでいいのか。
私にもできることは何かあるはず、
そう思っていた時、ふと思い出したのは、
以前に私の親友が
「親業」という講座を受講している、
と話してくれたことでした。
「親業」との出会い
そのときは
「ふーん、そんな講座があるんだねー」
と流してしまったのですが、
「親業」という、
ちょっと不思議なネーミングが、
頭のどこかにひっかかっていたのでしょう。
この状況を変えるための
何かの手がかりがつかめるかもしれない。
「親」として、息子の助けになれる、
「何か」が学べるかもしれない。
そう思った私は、
すぐに親業訓練協会のホームページから
近くのインストラクターを探して連絡を取り、
翌月には一般講座を受講していました。
幸い、
息子の症状はその後一ヶ月ほどで落ち着きました。
そして、「親業」に出会ったことは私にとって、
大きな転機となりました。
・・・・・・・・・・・・・・
次回は、
「親業」のテキストで出会った
ある詩について、お話しします。
<続く>
P.S.
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