インタビューしました!雲の向こうはいつも青空Vol.12 小障子正喜さん

不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』。
最新号Vol.12の取材を進めています。
今回お話をうかがったのは、株式会社タネトヒト 代表の小障子正喜さん。
滋賀県長浜市でお米づくりを基盤に、里山での体験イベントなどもおこなっています。
「まさか自分が農家になるとは思っていなかった」
という小障子さんは、もともとは大阪育ち。
会社員の家庭で育ち、農業は身近ではなかったといいます。
小学校のころから「進学塾にいくための」塾通いをしていた小障子さんは、中学2年生になってから体調不良に襲われるようになります。
とにかく学校に行く時間帯だけ、なぜか具合が悪くなる。けれどその原因はまったくわかりませんでした。
中学3年生からは完全に不登校になり、部屋にひきこもる毎日を過ごします。
「なんでこうなったんや?」
ひたすら自問し、自分を責め続ける日々。
家族に迷惑をかけているという罪悪感。
ふがいない。こんな姿は家族はおろか、誰にも見せられない。
一歩も部屋を出られず、ただただ息をしているだけ……。
死にたい。だけど死ぬのも怖い。
死ぬのか、生きるのか?
「どちらかしかないのなら、もう生きるしかない」
15歳からひきこもり続けた小障子さんが「生きる」という選択をしたのは19歳のときでした。
部屋の扉を開き、玄関から新聞を取りに外に出てみる。
昼間は人の視線が気になって外には出られない。だから夜、近所のコンビニに出かけてみる――。
そんな「リハビリ」を少しずつ始めた小障子さんのもとに、小中学校が一緒だった友人たちが突然訪ねてきます。
「どうしてる? 遊ぼうや」
大学生になっていた彼らは、ごくごく普通に接してくれました。
20歳で入学した定時制高校では、厳しい境遇や家庭環境の中でも明るくポジティブに生きている同級生たちの姿に衝撃を受けます。
「もっとちゃんと生きていこう」
そう思った小障子さんは定時制高校を卒業後に24歳で大学に入学。
そして大学院生のときに参加した研修事業「どっぽ村プロジェクト」がきっかけで、思いもしなかった農業の道へーー。
それから17年が経った今も、「農家は毎年一年生」と、真摯にひたむきに米作りに臨まれています。
小障子さん、長時間のインタビューにご協力いただき、ほんとうにありがとうございました。

『雲の向こうはいつも青空』Vol.12は、これで7名の方すべてのインタビューを終えました。
大切なお話しを聞かせていただいたみなさまに、心から感謝いたします。
『雲の向こうはいつも青空』Vol.12は今年4月末ころの発行をめざして編集作業を進めています。
完成を楽しみにしていてくださいね!
金子(A)

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おはなしワクチン蓑田さんの書き下ろし小説『繭の城』
不登校・ひきこもりを題材にしたある家族の物語で、小説の形で描かれています。
固く閉ざされた少年の心のドアをそっとノックしてきた「ある人」。
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